2020年を境に、世界中を襲ったコロナウイルスの影響は、
私たちの生活や経済に大きな変化をもたらしました。
しかし、暗いトンネルの先には必ず光がともります。
2025年には大阪万博も控えており、
地域経済は新たな可能性とチャンスを秘めています。
このブログでは、アフターコロナ後の地域経済のキーワード
を独自の視点で考えてみました。
◆推し活、ロケ地ツーリズム
訪日客が戻ってきたといいつつ、ひと頃の「爆買い」の
ような観光は下火になってきたようです。
ではどういうものが受けているのかと言いますと、
「推し活」…アイドルやゆるキャラを追いかけること
が受けています。昔でいうところのグルーピー、おっかけ
です。
ある調査会社が、コロナ前の訪日客にアンケート
調査を行ったところ、
「夫婦でアイドルグループの東京ドームコンサートに
3回行った。妻がそのグループのファンなので、
また行きたいと話している」という意見が出たそうです。
また、日本のゆるキャラを追いかけたり、
デパートのアニメイベントや漫画家の画業~周年
のようなイベントも、訪日客のお目当てになっている
ようで、多言語対応の看板が出ていたこともありました。
「ロケ地ツーリズム」…映画やドラマの撮影地になったところを
巡るツアーが受けているそうです。
海外でネット配信されることで、アジア系の方がそこを
訪問、SNS発信したことで「まさか」と思うような
ところに観光客が訪れて爆発的なブームになる
ことがあります。
千葉県を例にとりますと、茂原市はロケ地を訪れる
人を想定してパネルを作ったり、ロケ地マップを
PDFにしてダウンロード可能にしています。
ロケを積極的に誘致し、地域経済の活性化につなげよう
という試みをコロナ前から始めたそうで、撮影スタッフの
宿泊代やロケ弁の売り上げだけで、約6,000万円が地域の
売上になり、2023年現在のロケ地経済効果は約1億円!
これに刺激を受けたのか、千葉県船橋市でも
「ふなロケ」という紹介サイトをつくり、ロケ弁情報や千葉県映画・
テレビ等撮影支援事業補助金制度
の紹介までありました(助成金もあるとは知りませんでした)。
◆市民の生活に密着した意外な場所が…
日本在住の外国人が、コンビニスイーツを母国向けに
SNSで発信したら、そのお菓子を大量に買いつけて
買える訪日客がいるとか、
銭湯に興味をもち、行きたがる訪日客がいるとかの
少し意外な話も聞きます。
逆の視点から見ますと、先月、
「食品輸出EXPOのはなし」として、輸出したい日本企業の見本市に
ついて、stand.fmやブログでご紹介いたしましたが、
輸出するには、食品表示の国際基準をクリアし、
添加物などにも留意する必要があります。
多言語対応も必要です。
これをクリアできない製造業が非常に多いこと、
老舗でも対応できないところが多いこと、
逆に創業間もない企業でも、対応できれば
ワンチャンスあることがわかりました。
自治体や企業としては、
地域経済として活性化させるための発想と
グローバルな視点で国際社会に売って出る
ための戦略、商慣習、法知識の蓄積も
必要になってくることは間違いのないところ
です。
今後、インバウンドや地域経済の
アドバイザーとして、弊社としても
様々な情報発信をしていこうと
思います。