【中小企業の羅針盤013】知っておくべき食品表示の基本と企業が注意すべきポイント

1.消費者の「知る権利」を守る

食品表示は、消費者が食品の内容を正確に理解し、安全な食品を選択するために不可欠な情報源です。食品表示法をはじめとする関連法規は、食品事業者に適切な情報提供を義務付けており、虚偽や誇大な表示は厳しく規制されています。

企業は、消費者の「知る権利」を守るという基本的な考え方を理解し、関連法規を遵守した正確な食品表示を行う責任があります。

2.表示義務項目と注意点:原材料、アレルギー、栄養成分など

食品表示には、原材料名、添加物、アレルギー物質、栄養成分表示、原産地など、多くの表示義務項目があります。これらの項目について、法令で定められたルールに従って正確に表示する必要があります。

特に、アレルギー物質や栄養成分表示は、消費者の健康に直接関わる重要な情報であり、誤った表示は健康被害を引き起こす可能性があります。企業は、表示内容の確認体制を強化し、誤表示や表示漏れがないように細心の注意を払う必要があります。

3.最新の表示ルールと企業の対応

食品表示に関するルールは、消費者のニーズや科学的知見の変化に合わせて 、随時、見直されています。

企業は、これらの最新の表示ルールを常に把握し、自社の表示が法律や社会情勢に合わせて変化しているかを確認し、必要に応じて修正を行う必要があります。

昨今は、個人が起業して菓子製造し、インターネット通販や食品EXPOなどに出店して販売する手法も流行しています。新たな表示方法や表示関連の法律ができる可能性もあるため、関連情報を一か所に収集し、適切な対応を取ることが求められます。

次回は、食品表示と共に覚えておいた方がよい景品表示法についてお話します。

(ウカワ マミ)


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