CSで視聴した「道の駅」防災セミナー

車とあまりご縁がなく、ドライブということもないので、とんとご縁のなかった「道の駅」ですが、こういう活動もしているんだということがわかりました。

■「道の駅」リレー防災セミナー㏌朝来

たまたまつけたCS日テレで放送されていた本番組、今回が6回目でした。
道の駅」はご存知のとおり、道路にある市場(モール)みたいなところです。全国に約1180駅あります。
その中でも国交省指定の重点道の駅というのが全国に103カ所です。
重点道の駅とは「地域活性化の拠点となる優れた企画があり、今後の重点支援で効果的な取り組みが期待できる道の駅」だそうです。
セミナー開催会場の但馬のまほろばは、その中の一駅になります。

番組構成としては、
・基調講演「日本の再興」
・講演「自然災害と『道の駅』」
・パネルディスカッション「道の駅の支援のあり方と受援の心構え」

でした。

道の駅で今、目指していることは大体、3つだそうで
①道の駅を世界ブランドにすること
②新・防災 道の駅を全国の安心の拠点にすること
③あらゆる人が活躍できる地域センターにすること

そのために、他の機関とのネットワーク構築を積極的に行っています。
駅舎内の紹介では、外国人観光客向けのコーナーもあり、英語・中国語・韓国語・仏語対応していました。
地域の人にいかに愛してもらうかということも考え、自動車道の建設中に発掘された土器を紹介する博物館コーナーも設置しています。

■課題は縦割り行政

講演後は数名によるパネルディスカッションになりました。
道の駅を管轄しているのは国土交通省、防災士を管轄しているのは総務省です。こういった縦割り行政が、緊急時にもたらす弊害といったことを話している方がいました。
あと考えられるとすれば、原子力防災の観点から、道の駅を避難所として管轄することはできないのか?という観点です。こちらも経済産業省や文部科学省が所管であり、「道の駅」の防災協定がどこまでできるのだろうか?と考えさせられました。
新型コロナウイルス禍で、自宅避難というのがトレンドワードになりつつありますが、拠点づくりは大切な観点です。
国交省関連だと「無駄を削減しろ」とダム開発等と一緒くたにして設備投資を阻まれたりする面がありますが、こういったことには投資が必要だと痛感させられました。