【整う習慣Carnet #002】“炎上しないSNS”を整える──地方企業こそ必要な発信リスクの見直し

1.なぜ中小企業のSNSにリスクが潜むのか

SNSは便利で手軽なツールですが、その手軽さゆえに“整わないまま始めてしまう”企業も少なくありません。
特に、地域の中小企業や店舗では、「若い社員がやっている」「コンサルに言われて始めた」など、SNS運用が軽視されがちです。

しかし、発信内容に企業の方針や倫理観がにじみ出る時代において、「誰が、何を、どう投稿しているか」は、企業の信用そのもの。
“ちょっとした一言”や“軽いノリ”が、思わぬ誤解や炎上につながるケースも少なくありません。

情報発信を“若手任せ”にしてしまい、経営者自身が関与していないケースも多く見受けられるため、こうした現状が、炎上やトラブルの火種となっているのです。

2.ソーシャルメディアポリシーが整わないままの運用が、信頼を失う

地域企業の多くが見落としているのが、「ソーシャルメディアポリシー(SNS方針)」の未整備です。
ホームページもないままSNSに前のめりになり、社内ルールもなく、誤解や炎上が起きたときに対応できない。
実際に「LINEでの集客がうまくいかない」「インスタをやっているけど、反応がない」という声も聞きますが、本質的な問題は“整っていない”ことにあります。

私は百貨店業界で28年間、多くの会社や現場の声と向き合い、マニュアル等を作成し、業界の政策要望等も取り纏めて中央省庁に提言いたしました。
だからこそ、発信設計やリスク管理の整っていない企業の多さに驚きます。SNS時代の経営に必要な「信用の資産化」に繋がらないことは、危ない状況だと感じています。
信頼を得るためには、整ったHPやSNS運用ルールの明示だけでなく、誰がどう管理するのかという“運用体制の明文化”が欠かせません。

3.信用される発信には“整え”という戦略が必要

SNSは「映え」や「拡散」を狙うだけのものではありません。
企業の価値観や在り方が、投稿内容・言葉遣い・画像のトーンなどに表れる“信用の可視化装置”です。
だからこそ、「誰が見ても不快にならない」「企業として恥ずかしくない」整え方が求められるのです。

次回は、実際に私が使っている“整え習慣帖”をベースに、どうSNS投稿を設計していくのか、
発信を「習慣」として定着させるステップをご紹介します。
整っている投稿は、たとえ拡散されなくても“見る人が見ればわかる”品格と意図を帯びます。ブランディングの基本は、“どう見られるか”ではなく“どうありたいか”を形にすることなのです。

(くまがい ゆみ)

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“整う習慣”は、日常・仕事・発信、すべてに通じるキーワード。
この連載では、SNSを“負担”から“信用資産”へと変えていく小さなヒントを積み上げていきます。

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