となりの県の芝生は青く見える

要介護の母がいるせいか、介護のニュースには敏感です。

2020年7月22日付朝日新聞 千葉版に「介護事業所職員ら対象 コロナ対策講習会 Zoomやパブリックビューイングで」という記事が掲載されました。
要約しますと、松戸市内の介護事業所や障害福祉事業所などの職員を対象に新型コロナウイルス対策を学べるオンライン講習会を7月31日午後7時から8時30分まで、Zoomもしくは市民劇場でのパブリックビューイングで行うというもの。市内の介護老人保健施設で4、5月に集団感染が発生したことから福祉サービスの安定的、継続的な提供を目的に市が企画したイベントだそうです。講師には、テレビでよく見かける 日本環境感染学会副理事長で国際医療福祉大主任教授の松本哲哉先生をはじめとする3人。
これについて考えたことをざーっと。

◆告知はどこにあるんだろう

松戸市には、松戸DEいきいき高齢者 https://www.city.matsudo.chiba.jp/matsudodeikiiki/PR_tokushu/index.html という介護専門サイトがありますが、7月26日8時現在、掲載告知が見当たりません。
パブリックビューイングの会場である市民劇場ホール https://www.morinohall21.com/news/?ca=5 のホームページも同様に開催告知が見当たりません。

◆募集について

新聞には、Zooomの定員は250人で、事業所単位で事業者数と視聴者数をメール送信、パブリックビューイングの定員は150人で、参加申込書をFAXで送信するようにと書かれています。
松戸市内の介護施設には、FAXか書面で告知したのでしょうか。申込をメールで受けつけるのであれば、パソコンが使える事業所を想定しているのでしょうに、どうして市の専門サイトに告知しないのだろう?という疑問が残ります。
また、個人単位のパブリックビューイングはFAX受付とあり、松戸市内の一般市民を募集するなら市の専門サイトへの告知はなおのこと必要だし、感染リスク軽減のために、むしろZoomでの定員数を増やし、パブリックビューイングの人数を抑える方が効果的かなぁと思いました。

◆情報共有について

千葉県内の感染者数は千葉県のホームページで https://www.pref.chiba.lg.jp/shippei/press/2019/ncov-index.html で随時更新されています。ご存知の通り、日本中が安心できる状況ではありません。本来、こういうイベントは県が主催し、県内のどこからでもアクセスできる状態にするのがベスト。
また、Zoomを活用するリモートイベントなら、県外からの参加者を募り、情報交換することも可能でしょう。

◆飯能市の素晴らしい取り組みをご紹介

実は先週、埼玉県の飯能商工会議所の「テレワーク導入セミナー」http://www.hanno-cci.or.jp/seminar/というイベントにZoomで参加しました。無料イベントでしたが、主催者は市民限定とせず、当日は県外(東京・神奈川・千葉・石川・山口)の方も参加していました。県外から主催市に興味を持ってもらえる、幅広く交流できるというZoomの利点を生かし、多少の失敗も想定しながらのイベントは、非常にためになりました。

「Withコロナ」の中で、感染症対策に関わる情報交換を、最小リスクで開催しなければならない。主催者としてのご苦労は多大なものでしょうが、松戸市に限らず、千葉県全体で、失敗を恐れずにリモート式のイベント経験をこなしていかないと、近隣の県にますます遅れを取っちゃうなあと思います。