働きながら介護をするのは、本当に大変ですよね。周囲の理解を得られずにつらい思いをされている方も多いと思います。
私達の場合…。私は職場の理解を得ることが出来、本当に恵まれていました。今でも感謝しています。しかし妹の場合、定時で上がることも許されず、いわゆる「イジメ」に発展してしまい、メンタルがボロボロになりました。私は母よりも、妹の方が心配になったくらいです。
そこで妹は考えぬいた末、「母ちゃんのケアしたいから、あたし起業するわ!」って言いました。
そうなんです、「いやいや介護」じゃなくて、「ケアしたい」という能動的な言葉でしたので、全力で応援することにしました。
実は、母の病気は意味性認知症という難病が強く出ていて、多くの人がイメージする認知症とは少し違っています。「名詞」が全然出てこなくて、あれ、これ、それしか言えなくなってしまう症状です。年も年ですから、このまま放置すると認知症が重度化するため、ケアマネジャーさんには、「最低限のサービス」でいいから、多くの提案を期待したものです…。
某介護ステーションのケアマネジャーさんは4年間で6名交代。すべて介護ステーション側の都合でした。その都度引継ぎがされておらず、私がエクセルで記録したシートがアセスメントになる始末。そもそもそのシートは、主治医との情報連携や日々の数値をグラフ化するためのものだったので、ケアマネジャーさん達は、結果として母に合った具体的な提案をしてくれませんでした。
その時、周囲にこのことを相談したら、なんと!!多くの人が同じ悩みを抱えていました。そこから私、介護政策の矛盾に気づき、事業所の数等を調べましたら…
ななななんと!コンビニの数より多いではないですか!!
介護サービスは有料なのに、ユーザーが評価できない仕組みというか…。母には、毎月3万円くらいの請求が来ますが、1割負担なので、国は母に月30万円も投資してくれてるわけです。費用対効果を検証しなくていいの?と心配になっちゃいます。
熟慮の末、介護ステーションを変更し、新しいケアマネジャーさんにお願いしてから、私達の悩みは解消されました。
そして今お世話になっているデイサービスは、脳活性リハビリテーションに特化し、レクリエーションも充実しています。何より、施設側は、医学的根拠に基づき、デイサービスプランを利用者であるユーザーに開示しています。ですから、費用対効果はばっちりです。それ以前は、まったく効果がなかったので、ケアマネジャーさんの提案力で、要介護者の認知機能の重症化が防げるのは、間違いありません。
しかしまあ、コンビニの数より多い介護サービス事業所なのに、昔のケアマネジャーさんは、どうして自分の価値観で介護施設を選んできたのでしょうかね?