前回のブログ更新より1か月以上空いてしまい、その間、何をしていたのかというお話です。
◆助走期間はこんな感じ
わが社は「講演会、シンポジウム、視察勉強会及びセミナー等の企画、コーディネート、運営事業等」を事業の柱にしております。
それぞれの得意分野を生かしてセミナー運営しようと思っていた矢先の新型コロナウイルス。
公共施設は3密を避けるために閉鎖、ビジネス展開の目途は立たずというところは、日本全国の皆様と同じです。
そこで、わが社は「こういう時こそビジネスにつながる資格を固めよう」と積極的なスキル投資に舵を切りました。設備のない知識・アイディアをご提案する企業ですから、これは腐らずやるっきゃない!という心境になりました。
そこに、「テレワーク」「オンラインミーティング」の流れが加わりましたので、まずZoomやGoogleMeetの使い方を覚えられる講座、無料参加できる外部セミナーにはもれなく参加、機能や進行状況を学んだ上半期でした。
◆危機管理士講座と研究会に参加
元々、エネルギー関連の広報職時代に「防災士」の資格を取得していました。当時は「自然災害で発電所に影響が起こるわけがない」「発電所は耐震対策もバッチリ」だし、「業界外の資格を取る必要がない」というとんでもない理論がまかり通っていました(だから事故が起こったんだろうと思います)。
また、防災士という資格そのものが、地震・雷・台風等の自然災害を想定したカリキュラムでしたので、それ以外のリスクは想定していませんでした。
長年、消化不良だった部分を解消すべく、「危機管理士(社会リスク)」のオンライン講座を受講したのが10月から11月でした。
オンライン講座とはいえ、受講可能なのが10月の1カ月間だけ、その期限を過ぎたら再生不可能になります。
最終試験は11月1日でしたので、同じ講座を2~3回再生してはテキストの見直し作業を繰り返しました。
◆リスクはあらゆるところにある
今回は「社会リスク」に焦点を絞ったカリキュラムを受講しました。概要は下記のとおり。
1.危機管理概論
2.国民保護
3.情報セキュリティ
4.保険
5.防犯
6.感染症危機管理
7.広域医療
8.演習(謝罪会見)
「3.情報セキュリティ」に関しては、ネット社会ならではのハッキングやランサムウエアによる被害の説明と対処法、「4.保険」については、地方自治体が加入する災害保険の種類と中小企業が加入する災害保険の内訳等、日ごろ聞くことのできない講座でした。
とりわけ、今回の社会リスク関連の講座で目玉だったのは、「6.感染症危機管理」と「7.広域医療」についてです。
現在進行形の新型コロナウイルスについて、感染症法や検疫法の観点からどのようにとらえるのか、また、厚生労働省直轄のDMATの隊員として、ダイヤモンドプリンセス号に乗り込んだ際の状況説明と今後の課題についてお話がありました。非常に貴重な内容のお話であり、どうしてテレビの情報番組やニュースは、こういった人達の生きた証言を放送しないのだろうかと疑問に思います。
一連の講習を受けた最終日(11月1日)がオンラインテストの日でした。また、テストと同時にオンライン上で演習です。一班5~6名に分けられ、役割分担を決めた上で「食品にアレルギー成分を混入させた企業の謝罪会見」というのをロールプレイングで実演しました。集合研修ができないため、オンライン上のグループ分けされたメンバーの皆様とは、その日が初対面。「よろしくお願いします」のご挨拶はそこそこに、役割分担と話す内容を決めて練習です。
当日、実演するのは2班のみという約束でしたが、(当たるなよ)と思っていたにも関わらず、当たってしまった私の班。私は広報部長兼司会役だったので、会見をコントロールする羽目になり、記者役の講師や他の班の人たちからの総攻撃をどうやってかわすか、誰にコメントをふるかの選別は、瞬時に行わなければなりません。何とか持ちこたえましたが、いや~汗だくでした。
つい先日、合格証書が届いた時には、やっぱりうれしかったです。
◆受けた知識のアウトプットについて
危機管理士として受けた知識とこれまでの社会人としての知見を合わせて、どこでアウトプットするのかが焦点になっています。
すでにあるコミュニティでオンライン講座として一部を公開中ですが、講座の内容や集客方法については、少しずつブラッシュアップが必要かなと思っています。
もちろん、本社そのものにオンラインセミナーのご用命がございましたら、謹んでお請けいたします。よろしくお願いします!