地元デビューもラクじゃない

地元で生きていくと決めて起業したので、商工会議所に入りました。商工会議所は、地元の企業の人たちが勉強し、交流するところだと理解しております。おそらく、日本全国にある商工会議所/商工会は、産業分類ごとに部会を設置していると思います。

■希望する部会には入れません
小売の仕事に携わること29年。ですから、小売業部会での活動を希望しましたが、「おたくはコンサル会社の分類なのでサービス事業部会になります」とのこと。そして「部会内での営業行為はやめて下さい。部会の後の懇親会や新年賀詞交歓会で名詞交換してください」と何度も釘を刺されるという印象でした。
私、そういうところで、営業やりませんよ。と言うか…飲み会も大事じゃないとは言わないけれど、商工会議所に期待しているのはそこじゃないと思いながらも、新参者なので、じっと我慢の9カ月。
お作法を間違えては、地域で生きていかれないですからね。
会費は年間24,000円。地元の企業としての登録料ですね。費用対効果はゼロだと思いました。

■毎月送られてくる会報
さて、商工会議所から、毎月会報が送られてきます。編集、印刷、配送を考えると、月2,000円は妥当かもしれません。その誌面は懇親・交流のすばらしい記事で溢れており、ゴルフに行ったこと、飲み会に行ったことがいっぱい掲載されています。

■15年後を見据えた地域の人口減少、経済指標、税収シミュレーションは?
現実問題として、主要駅から百貨店が撤退しています。高齢化はもとより、15年後の人口減少を考えれば、首都圏20キロ圏内にある企業が、どうやって地元の経済を支え、どういうビジョンで稼いでいくのでしょうか?
私は、その地域課題をシミュレーションしたいのです。

商工会議所には、地域の経済シンクタンクのような役割を期待していましたが、そういうことを言っては、ベテランのご歴々からお叱りを受けそうです。

ですから、地元で「アウェイ」にならないよう、「エレガント」に振舞うことにいたします。