今回は執筆に至るまでの秘話
こんにちは。
危機的な状況をポジティブに乗り切る
防災・危機管理アドバイザーのマミです。
前作「もしもに備える 災害・くらしのリスクガイド」
の執筆から約10か月経過しました。
その間、すでに出版済みのkindle本をまとめて
ペーパーバック化等していましたが、
この度、4冊目の本を出版いたしました。
タイトルは
「作る前に読むBCP作成50のQ&A」です。
今回は内容をセルフ書評してみようと思います。
◆コンサルの体験談がベース
日頃、防災・危機管理アドバイザーとして
様々な情報発信を行っております。
昨年末ですが、あるクライアントから
「中途入社した会社の規則がどこにあるか
わからないので、相談にのってほしい」
と言われました。
数日後、大量に就業規則その他規則規程がデータで
送信され「おかしいから何とかしてくれ」とのご依頼。
しかも「どこがどうおかしいのかわからないけどおかしい」
と言います。
恐らく、就業規則・規程のデータ管理や内容である種、
違和感を覚えられたのだろうと思いました。
この分析をするのは「業務」になります。
お時間もちょうだいいたしますし、費用も発生しますよと
念を押したうえで、諸規定をお預かりし、約1か月かけて
内容分析を行いました。
すると、就業規則の細部が最新の情報にアップデート
されていない、その他規程との整合性が取れていないと
いうことがわかりました。
分析をレポートした上で、この規則を最新情報にするべきで
あることをお伝えしたのですが、肝心の調査費用を支払って
もらえませんでした。
その上、
「能登半島で地震が発生したから、会社の上層部がBCPを作れと
言ってきた」
と突然言い出しました。
どこの企業もBCP(事業継続計画)はそりゃ、必要です。
倒産防止の必須マニュアルですから。
しかし、それにはまず、きちんとした就業規則や規程を
作らないと、社員が動かないのは明らかでした。
さらに、BCP作成には職場の各部門の責任者の協力が不可欠
ですよとお話したところ
「無理だ。できない」の一点張りです。
このお話は結局、ご破算になりました。
しかし似たような事例が数件続き
ひょっとすると世間一般のBCPに対する認識は
これらの企業並ではないだろうか?
と感じ入ることが多くなりました。
◆防災関係のトレンドワードを正確に理解する人は少ない
今の時代、ネットで情報が溢れています。何でも「タダ」でもらえると
思いがちな人がいます。
このような状況下ですが、欲しい情報を適正な価格で提供し、有効に
活用いただくために、3月ごろからBCP関連の動画配信(有料)を
始めました。
タイトルは
「動画で学べる超簡単ステップ 中小企業を守るBCP作成ガイド」です。
BCPを正確に理解し、社内連携が取れるような企業は、
国内のほんの一握りだと思います。
そこに啓蒙するのではなく、むしろ中小企業向けにターゲットを絞り、
言葉の成り立ちや衛生管理に至るところまで網羅できるような優しい
啓蒙が必須であると直感いたしました。
◆テキスト的な位置づけで出版も
私のようなジャンル(防災・暮らしのリスク)で出版しますと
爆発的に売れる作家にはなれません(笑)。
しかしニーズは確実にありますので、
動画と親和性の高い、テキスト的な位置づけで
出版すれば、本から動画に来る人、動画から本に来る人の
双方向が実現するものと思いました。
本書が動画内容と一致するわけでは
ありませんが、両方を効果的にご利用いただくと、
よりBCP作成への理解が深まる内容になっております。
◆Q&A形式にした理由
BCP関連の書籍は、様々な出版社から
優れた書籍が出ております。
何冊か拝見したのですが、「わかる人にはわかる」
内容です。しかし、拒絶反応を起こされる方も
多いのではないか?とも思いました。
・BCPという言葉の意味がわからない
・何で作らないといけないのか?
・面倒くさい
こういう人にこそ読んでもらいたいイロハでしたので、
Q&A形式を作り、ご理解いただくのが一番と考えました。
質問の答えが、他の質問に重複する内容もありますが、
図表も織り交ぜながら割と「楽しく」
読める内容にしました。
ご興味のある方は、ぜひご一読下さい。
なお本書は、ペーパーバック版も発売されております。
※ご紹介した「BCP作成50のQ&A」はこちら⇒クリック